服って何で必要だと思います?
身体を守るため?暑さや寒さから守るため?
個性を服で表現したいから?
でも不思議だと思いません?もし用途だけだったら布を巻き付けておけばいいのに。
例えば街を歩いている男性を見てみると、Tシャツやポロシャツ、半袖・長袖シャツ、ジャケット、スーツなど、だいたい決まった範囲の服を着ていますよね。パンツやハーフパンツ、タンクトップもその範囲に入るかもしれません。
他にもあるかも知れませんが、ぱっと思いつくアイテムとしてはこれくらい。もしこれを逸脱するようなファッションをしていたら、変な目で見られるか?場合によっては警察に注意されるかも。
なぜ多くの人がこのような決まったアイテムの中から選ぶのでしょうか?機能やTPO、周囲の視線、社会的な常識──さまざまな要素が影響しているとは思いますが、それでも不思議です。もっと自由でもいいはずなのに、と。
もちろん、着物などの和装で歩く方も見かけることがあります。これもまた服の選択肢の一つですが、現代では少数派かもしれません。
そんな「服の型」がある程度決まっている中で、どんな服をどう着るかは私たちの個性や体型に左右されます。そこで「オーダーシャツ」の必要性が出てきます。
それは体型に合わせないと逆に目立ってしまう場合もあるからなのです。
大変失礼ですが、ちょっとお腹の出た方だったらこんな生地はシャープに見えるかも。
NO-624 高級素材 イタリア・トーマスメイソンのゴールドライン140番手双糸 ベーシック黒ストライプ トーマスメイソン社製生地 綿100%
普通に着用しててもすっきりとしてて綺麗。
多少お腹が出ている人でもオーダーであれば、すっきりとして見える。
どうしても大きな人は大きく作ってしまい、袖などがぶかぶかになってしまう場合がありますが。ボディサイズと腕の太さは決してイコールではなく、アームホールもきちんと採寸すれば、袖まわりまでスッキリと見せることができます。タイトシルエットのスーツと合わせても違和感がありません。
ただこうなってしまうと、その体型をカバーするはずのシャツが逆効果になります。当店の場合はお腹の出た方は一旦座って頂いて座った状態でお腹を計測することもあります。なぜならば、座るとお腹が更に大きくなる場合があります。勿論座った状態と立った状態と変わらない人もいるわけですが。
立った状態と座った状態での差が仮に3センチあったとしたら、座った状態のお腹周りの数値を基準としてゆとりを入れます。そうでないと座った時点で写真のようにシャツがお腹周りで張ってしまうから。
勿論体型をスマートにするのもお洒落の一つかと思いますが、体型に合わせたシャツを着るということがお洒落のスタートでもあり、我々オーダーシャツ屋の存在意義でもあります。
このお腹のサイズが全ての人が一緒ではないので、全てを計測するのが、フルオーダーシャツとパターンオーダシャツの違いでもあります。

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