昨日のブログにも書きましたが、明日と明後日は連休とさせて頂きます。よろしくお願いいたします。

というか今日はヒマでした。三連休の最後でしたからね。オーダーシャツのお仕立券のをお持ち頂くお客様が何人かいらっしゃいましたが。

丁寧に採寸をしデザインを決めて頂きました。

外は真夏のような天気ですが、秋に入ってくるとオーダーシャツをお仕立てされるお客様からこのように聞かれることが続きましたので、ブログにて。

採寸が終わり、デザインを最初にお選び頂くのが衿型です。いつもはボタンダウンをお選び頂くようですが、たまにどうしてもネクタイをしなくてはいけない時があるとのこと。それで、ボタンタウンでいいのか?それとも他の衿にした方がいいのか?というご質問。

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基本的にはヨーロッパの人はボタンダウンにネクタイはほぼしないと思うのです。アメリカならあるかも知れませんが。しかしテレビを見ていても大統領をはじめ、アメリカの閣僚、官僚もボタンダウンにネクタイをしめている映像って最近ほとんど見たことがないのですよね。

やはりある程度の地位の方はボタンダウンにネクタイはやめた方がいいかと。ネクタイをしめる時のシャツとネクタイをしめない時のシャツを分けるのが一番ですが。

レギュラーカラー

「レギュラーカラー」

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セミワイド」などはどうしても衿の開きが狭いので、衿台のボタンを外すと衿先が下がってしまうのです。

ワイドスプレットカラー

ワイド」よりも開いた衿にすれば、ネクタイをしめてもいいし、開けて綺麗に見えると思うのです。

なぜかと申しますと、衿の開きが広いと、衿台のボタンを外すと衿先が後ろに行くので、綺麗に立って見えるのです。

ボタンダウンは衿が下がらないようにボタンで押さえることによって、衿が立って見えるようになっている。それをボタン無しで衿を立てて見せるにはワイドよりも開いた衿がいいと思います。

私はいつも「クラッシコワイド」という衿型にしているのですが。

クラッシコワイド

この衿型はどんな衿型かと言うと

ホリゾンタルワイドカラー

上記のように「ホリゾンタルワイド」くらいに大きく開いているのですが、衿の長さを7.5センチと短くしています。ホリゾンタルワイドというのは水平くらいに衿の開きがあるからです。

身体の小さい私には少し衿が大きいのと、最近はネクタイをそこまで太く結ばないところからクラッシコワイドという衿型にしています。

このクラッシコワイドというのは、当店でデザインした衿型で広く一般的に出回っている衿型ではないので、個性も出るかと思います。

付け加えて、以前にブログでご紹介させて頂いたことがあるデザインですが。








【通常の位置】

衿台の下より5.5センチの所に第2ボタン

以下9センチ間隔


【第2ボタン7センチ】

衿台の下より7.0センチの所に第2ボタン

以下9センチ間隔

【第2ボタン9センチ】

衿台の下より9.0センチの所に第2ボタン

以下9センチ間隔
第2ボタンの位置です。一般的なシャツの衿台の次のボタンの位置は衿台より5.5センチの所にあるのですが、この位置だと詰まって見える。かといってこのボタンを外すと胸毛があるようなイタリア人ならカッコいいかも知れませんが(今思い出しました正解陸上の織田裕二さんはこのボタン外してます。ご確認を)ちょっとだらしなくなって見える。

そこで、このボタンの位置を下げる設定も作ってみました。私は7センチの所にしています。ただこれはお客様のお好みで逆に開くのが嫌だと言うお客様もいらっしゃいます。そういうお客様は4.5センチと上げる場合もあります。要はお客様のお好みによって調整が可能ということです。

一つ忘れていましたが、ボタンダウンじゃなくって、ボタンダウンのように衿が立って見えるデザインもありました。

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スナップダウン」です。ボタンダウンのボタンの代わりに衿の裏にスナップ(ホック)付けて止めてあります。この衿型ですと、見た目はレギュラーカラーぽく。そして裏で止めてあるので衿が立って見える。ボタンダウンに比べると比較的フォーマルな感じにも見えます。

また衿裏にキーパーが入っていないので、衿が少ししなりますから、優しく見えたりもします。

ファッションの世界はどれが正解かは難しい判断ではありますが、オーダーシャツをお作りになる時の参考にして頂ければ幸いです。

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チェックの生地はカジュアルぽく見える場合もありますが、この生地であれば仕立て方次第でどちらも対応できると思います。

NO-10528283 細かな市松模様風チェック生地 イタリア アルビニ社製 綿100% お仕立て上がり26,400円(税込)です。ご注文をお待ち申し上げております。



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