オーダーシャツ専門店は「Tailor」か「Shirtmaker」か?金港堂が白シャツを語る
そろそろゴールデンウィークの営業について、お知らせをしておこうと思います。
当店の営業ですが、4月29日(水)は通常は定休日ではありますが、12時頃から18時頃まで店を開ける予定です。
一方で、ゴールデンウィーク最終日の5月6日(水)は定休日のため休業とさせていただきます。連休最終日は、翌日のお仕事に向けて準備をされる方や、帰省先から戻られる方も多いかと思いますので、そのようにいたしました。
ゴールデンウィーク中に金沢でオーダーシャツのご来店をお考えの方は、どうぞよろしくお願いいたします。
さて、先日、松任谷由実さん(ユーミン)がラジオで、
「私のお気に入りの白シャツは、金沢の『金港堂』というテーラーで、本当に細かく採寸して作る勝負白シャツがあるんですよ」
とお話しくださったことを、このブログでもご紹介しました。
このお話を伺って嬉しかったのと同時に、私自身、ひとつ気になったことがありました。
それが「テーラー」という呼び方です。
もちろん間違いではないのですが、自分の感覚としては、テーラーというとスーツやジャケット、パンツを仕立てる店という印象が強くあります。では、当店のようにオーダーシャツを専門に扱う店は、英語ではどう表現するのが最も近いのか。少し整理してみたくなりました。
昔は「ワイシャツ商」と呼ばれていました
昔の商店街の地図を見てみると、当店のような業態は「ワイシャツ商」と書かれていました。
「ワイシャツ」という言葉の語源については、「White Shirts(ホワイトシャツ)」が訛ったものだという話があります。諸説ありますが、昔の言葉の成り立ちとしては興味深いものです。
また、既製品が今ほど一般的ではなかった時代には、スーツはオーダーで仕立てるのが当たり前でした。金沢にも多くのテーラーがあり、そこでスーツを仕立て、その後に洋品店でシャツやネクタイを選ぶという流れが自然にあったわけです。
かつては金沢でも玉川町あたりに多くのテーラーがありました。しかし既製服が普及するにつれて、その数は次第に減り、洋服の直しを専門とする仕事へ移っていった職人さんも少なくありません。私自身も以前は、昔テーラーだったお店にスーツの直しをお願いしに行った記憶があります。
「Tailor」と「Shirtmaker」はどう違うのか
そこで改めて、テーラーと、当店のようなオーダーシャツを専門にする店の呼び方の違いを調べてみました。
1.「Tailor」は広い意味で使える言葉
Tailor(テーラー)は、スーツ、シャツ、パンツの裾上げなども含め、衣服を仕立てたり調整したりする人や店を広く指す言葉です。日常会話では、「オーダーの服を作る店」という意味で使われることが多く、シャツを作る店に対して使っても不自然ではありません。
2.シャツ専門なら「Shirtmaker」という表現が近い
一方で、イギリスやヨーロッパの伝統的な紳士服文化では、スーツを仕立てる職人とシャツを仕立てる職人は、別の専門職として扱われることがあります。
- Shirtmaker:シャツを専門に仕立てる職人、または店
- Tailor:本来はジャケットやトラウザーズなどを仕立てる職人、または店
たとえばロンドンのサヴィル・ロウ周辺では、スーツはテーラー、シャツはシャツメイカーと、明確に区別して看板を掲げている店もあります。
そう考えると、当店はやはり「Shirtmaker」という表現の方が、実態に近いのかもしれません。
3.さらに細かく言えば「Bespoke Shirtmaker」という考え方もある
用語のニュアンスとしては、次のような違いもあります。
| 名称 | ニュアンス |
|---|---|
| Bespoke Tailor | 職人と対話しながらゼロから型紙を起こす高級な仕立て店 |
| Custom Tailor | 一般的なオーダーメイド店 |
当店の場合、私自身は縫製職人ではありませんが、お客様のお身体を細かく採寸し、ゼロから型紙を起こしてオーダーシャツをお作りするという点では、単なる既製品のサイズ調整ではありません。
そう考えると、当店は「Custom-made shirt」の店であるだけでなく、ある意味ではBespoke Shirtmakerと呼んでもよいのではないか、と思うのです。
金港堂はオーダーシャツ専門店です
店頭には、このように多くのシャツ生地を並べています。無地、ストライプ、チェック、ジャカード、インポート生地まで、オーダーシャツ専門店ならではの幅広い生地の中からお選びいただけます。
外国人観光客の方がご来店された際には、「Custom-made shirt」というと通じやすいのですが、店の本質をより丁寧に表すなら、やはりShirtmakerという言葉がしっくりきます。
ユーミンがラジオで語ってくださった「勝負白シャツ」という表現も、まさに既製品ではなく、細かく採寸し、その方のために仕立てるオーダーシャツだからこそ出てくる言葉だと思います。
ゴールデンウィークにオーダーシャツを作りませんか
ゴールデンウィークは、普段より少し時間をかけてご自身の装いを見直すのにも良い時期です。仕事用の白シャツを新調したい方、これからの季節に向けて着心地の良い一枚を作りたい方、ぜひこの機会にご来店ください。
4月29日(水)は12時頃から18時頃まで営業予定、5月6日(水)は休業となります。
金沢でオーダーシャツをご検討の方は、どうぞお気軽にお立ち寄りください。ご来店をお待ち申し上げております。
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オーダーシャツ専門店金港堂の代表取締役の宮谷です。このブログを書いています。
アパレル業界に入って40年以上。ドラマの衣裳や、各界のお客様のオーダーシャツを手掛けております。
私のプロフィールや思いは
「オーダーシャツ専門店金港堂の社長紹介|店主 宮谷隆之の経歴・想い・趣味|金港堂」こちらから。
・ネット販売を始めて19年。
・様々なお客様の体型を正確に計測し、身体にフィットしたシャツを作ります。
・趣味はマラソン フルマラソン30回以上完走(年代別の優勝経験あり)
【受賞歴】
JECCICA ECデザイン大賞 最高賞のダイヤモンド賞受賞
(財)石川県産業創出支援機構のネットショップコンテスト審査員特別賞
ネットショップ運営の数々の講演経験有り
