コラム:フルオーダーシャツとパターンオーダーシャツの違い
フルオーダーとパターンオーダーの違いとは?金港堂が選ばれる理由
オーダーシャツと一言で言っても、実は大きく二つの作り方があります。
「フルオーダー」と「パターンオーダー」です。
金港堂では、お客様の体型やご要望にきめ細かく対応できるフルオーダーシャツをご提供しています。
ここでは、パターンオーダーとの違いと、フルオーダーの魅力についてご紹介します。
パターンオーダーとは?
パターンオーダーとは、あらかじめ決まった「サイズ表(パターン)」の中から、体型に近いものを選び、そこから微調整して仕立てる方法です。
大量生産品よりは体に合いやすいですが、元のパターンの制約があるため、サイズの自由度は限定的です。
例えば、胸囲と胴回りの差が大きい、左右の肩の高さが違う、など個別の体型的特徴までは対応しきれない場合があります。
フルオーダーとは?
フルオーダーは、お客様の採寸データに基づきお一人おひとり専用の型紙をゼロから作るオーダーです。
- 首周りや袖丈は0.5cm単位で調整
- 撫で肩や怒り肩などの補正も可能
- 体型に応じてシルエットを細かく設計
- 2回目以降も、最初の型紙をベースに「少しだけ細く」「少しだけゆとりを」など微調整が可能
フルオーダーなら、胸囲と胴回りの差が大きい方や、左右で腕の長さが違う方、既製品ではフィット感に不満のある方にも、理想の一着をお作りできます。
なぜ金港堂はフルオーダーなのか
金港堂は1932年の創業以来、長い歴史の中で「シャツは体型に合わせて仕立てるもの」という考えを大切にしてきました。
お客様の数だけ体型があり、着心地の好みがあります。
その一つひとつに向き合い、世界に一着だけのシャツを仕立てることが、私たちのフルオーダーシャツです。
フルオーダーでこだわるのは「着心地」と「理想のスタイル」
フルオーダーは、ただ体に合わせるだけではありません。
「この衿型が好き」「ウエストはもう少し絞りたい」「肩のラインはナチュラルに」など、お客様の理想のスタイルも反映できます。
カスタマイズできる項目も豊富で、衿型は24種類、カフス型は11種類からお選びいただけるほか、衿の高さや長さも自由に調整可能です。
ぜひ、フルオーダーならではの着心地とスタイルを体験してみてください。
NHKの朝ドラのシャツもお作りしています。
なぜ金港堂が朝ドラのシャツに関わられたか?それはフルオーダーシャツだからです。
朝ドラでは明治や大正、昭和初期の衣装の再現性が必要です。例えば開襟シャツでも今お作りしている開襟シャツは昔のものよりも衿の羽根の長さが短い、昔の開襟シャツは現在のものよりも衿が大きかったりします。
フルオーダーだからこそ、細かなデザインやディテールも再現可能だからです。パターンオーダーではできません。